宿題の時間が憂鬱。
これ子供側の話だけでなく、親もですよね。
学校から帰ってきて「宿題は?いつになったら始めるの?」
毎日、毎日繰り返されるこのセリフに言う方も、うんざりです。
いっそのこと【子供が宿題しないのをほっとくこと】も頭をよぎりました。
でもあるとき気づいたんです、もしかして宿題の集中力がないのは消しゴムのせい!?
この記事では、
- 宿題になかなか取り掛からない
- 始めたと思ったら癇癪を起してる
- 静かだなと思ったら寝てる
こんな我が子が「遊びに行く前に漢字だけ終わらせて帰ってから計算ドリルするわ!」なんて計画を立てて宿題できるようになった方法をお伝えしていきます。
子供が宿題をしない理由は文房具にある
我が家の小学生、宿題をするたびに癇癪を起していました。
でも普段の会話では、勉強自体は嫌いではない様子。
そこで宿題の何が原因で機嫌が悪くなったりやる気がなくなっているのか、観察してみると文房具が原因らしいことに気が付いたんです。
消しゴム癇癪
宿題をするたびに機嫌が悪くなるのは、どうやら消しゴムで消す作業が苦手であることが分かったんです。
- 筆圧が強い
- 力加減がわからず紙が破れる
- 違う字まで消えてしまう
こんなお子さんは消しゴムで、癇癪を起すタイプかもしれません。
最近はいろんな種類の消しゴムが出ているので、お子さんに合った消しゴムを探してみると良いですよ。
↓おすすめはこの二つ↓
どちらも濃い鉛筆対応で消しやすく、ケースにミシン目が入っているので消しゴムが小さくなってきてもきれいに使えます。
文字が濃いまたは薄い
文字が濃い場合は、手で擦れてノートが汚れてしまいがちです。
ノートが汚れてしまうと、自分が書いた文字がわかりづらいなどの理由でやる気が下がってしまいます。
逆に薄い場合、書いた文字がはっきり読み取りづらいために、回答はあっていても不正解になってしまうことも多くやる気がそがれてしまうことになります。
字が濃い子供には、今持っている鉛筆より薄いタイプの鉛筆を持たせる。
逆に字の薄い子供には書き方鉛筆など今より濃い鉛筆を持たせたり、鉛筆グリップなどを使って自然な力で鉛筆が持てるように工夫をしたりすることが必要です。
鉛筆が転がる
消しゴムで消している間や、定規を使う際などちょっと鉛筆を置いた時にすぐに転がってしまうと、集中力が途切れてしまいます。
なるべく転がりにくい六角形の鉛筆を使ったり、転がりにくい鉛筆キャップを取り付けるなどして鉛筆が転がって机から落ちるのを防ぎましょう。
我が家の宿題バトル遍歴
宿題を始めるまでに時間がかかる、始めてもイライラしてる挙句の果てに寝てるそんなわが娘と筆者の宿題バトル遍歴をご紹介します。子どもが宿題しない原因を見つけるヒントがかくれているかもしれません。
消しゴムで癇癪を起す
我が家の宿題バトルの始まりは消しゴム癇癪から始まりました。
音読などは楽しんで取り組んでいましたが、計算ドリルや漢字の書き取りなどで字を消す場面になると途端に機嫌が悪くなり癇癪を起し、そのあとが続きません。
そこで1年生の最初のほうは、消しゴムは私(親)が手伝うようにしていました。
特に丸付けでやり直しをしないといけない時、ただでさえ間違えてやる気ゼロのところへ消しゴム癇癪を起されるともう手を付けられません。
消しゴムの手伝いをしつつ、よさそうな消しゴムを片っ端から試して子供に合う消しゴムを探しました。
体力が続かない
お気に入りの消しゴムが見つかって少しは癇癪が減ってきたかなという頃、学校に慣れてきて友達もでき休み時間に思いっきり遊ぶようになったからか、かえって来たらもうヒットポイントはゼロの状態に。
とてもじゃないですが宿題ができるような状態ではありませんでした。
ムリに宿題を広げてやらせようとしても、白目を向いてコックリコックリ寝てしまいます。
そこで今度は、10分だけお昼寝作戦を決行。
キッチンタイマーで10分~15分くらいにセットして、机に突っ伏して寝てもらうことに。
ここで気を付けたのは2つです。
- 20分以上は寝ないこと
- 布団を出すなど本格的に寝る姿勢にはならないこと
遊びに行きたい
あの手この手で宿題ができるよう環境を整えていると、今度は放課後に友達と遊ぶ約束をしてくるようになりました。友達と遊ぶのは大切なことなのでなるべく行かせてあげたいのですが、ここで問題が勃発します。
宿題が先か遊びが先か問題です。
まだ小学1年生で集中すれば10分~15分もあればできる宿題だったので、宿題をしてから遊びに行くように約束していたのですが、公園が近いせいで家に友達が誘いに来てしまうことが多くなってしまいました。
集中力が続かない理由
我が家の宿題バトル遍歴からわかった、小学生の子供が宿題の集中力が続かない主な理由はこれでした。
- 文房具が整理されていない
- 遊びに行きたい
遊びに行きたいは、テレビを見たいゲームをしたいなど子供によってやりたいことは変わってきますが、やりたいことがあるというのが気が散ってしまう理由のようでした。
まあ、大人もやりたくないことは後回しにしたいし、やりたいことだけやりたいという気持ちはあるので、子供の気持ちもわかるのですが、だからと言って宿題をしないで良いというわけではないですよね。
先に宿題をするほうがいいのか遊んですっきりしてからのほうがいいのかは、子供の性格によっても変わってきますし、親の都合上、後のほうが宿題を見る時間が取れるといったこともあるかもしれません。
我が家はどちらも試してみて、自分でペースがつかめてきたようです。
最近では「何時に約束してるから、漢字だけはやっていくわ!」など柔軟に対応するようになっています。
親は子供の宿題に、どこまで関わるべきか?
宿題をするということは、勉強をすることではあるんですが、それ以外にも大切なことが含まれてると我が家では考えています。
- 約束を守る
- 勉強の習慣を身に着ける
- 達成感を味わう
特に小学校低学年のうちは、音読や読み書きの宿題がほとんどです。
勉強をするというよりは、言われたことはやる(約束を守る)
これから大きくなった時に役立つ勉強の仕方や集中力の配分、自分で気分転換する方法を見つけるなどを身に着けてほしいと思っています。
そこで我が家では継続してできるためには、達成感が大事であると考えてまず、子供の得意を見つけ出し、段階に応じて宿題に積極的に関わるようにしています。
得意な宿題を見つける
宿題の中でもガミガミ言わなくても、まだこれならヤルといったものありませんか?
我が家では音読が得意(好き)だったので、とにかく褒めて褒めて「楽しい」「嬉しい」という気持ちを持ってもらうことを大切にしました。
褒める時は、具体的に褒めることで、やる気もアップします。
計算も単に問題を解くとなるとダレてしまうのですが、タイマーをセットして10分で必ず解くといったゲーム感覚にすることで集中できる時間が増えました。
段階に応じたサポート
宿題に親が手を出すなんて!と思われるかもしれませんが、最初から全部自分でできる子もいれば、何か一つやってはつまずいて、なかなか前に進まない子もいます。
そのため、何か一つでも「できた」の成功体験を増やしてやる気を出すことを目標に、最初のうちは宿題を始める環境づくりや、お手伝いをして「宿題を一緒にしている」雰囲気作りもアリだと考えてサポートしています。
文具をセットする
やる気はあって、宿題を始めようとするけれどいざ始めると「消しゴムがない」「定規がない」と探し物をしているうちにやる気がなくなっていくタイプのお子さんは文具のセットアップを最初のうちは手伝ってあげると良いでしょう。
物を探し回るタイプの子は、物の置き場が決まってないことが多いです。
宿題用にテーブルマットを用意し、そこへ消しゴムや鉛筆の定位置を油性ペンなどであらかじめ書いておくのも良いでしょう。
消しゴムで消すのだけ手伝う
消しゴムをうまく使いこなせない子は、意外と多くいるようです。
参観にった時もわが子だけでなく「きちんと消えていなくて紙が黒ずんでいる子」「紙が破れてしまう子」など困っている子をたくさん見かけました。
宿題するのに付きっ切りにはなってしまいますが、1年生の間、宿題の時だけ消しゴム担当は私がしていました。
3年生になっても、宿題の量があまりにも多く癇癪を起しているときなどは時々やることもあります。
10分間だけ寝たら起こしてあげる
運動会の練習が始まったり、放課後も友達と遊ぶようになると宿題をする前に体力がなくなってしまいます。
大人も集中力が切れた状態で仕事するより疲れている時は、短時間の仮眠をとったほうがスムーズにいきませんか?
そこで疲れて眠そうなときはタイマーをセットして、短時間寝てから宿題をすることもあります。
その際は長時間、寝ないように気を付けましょう。
ぐっすりと眠ってしまうと返ってしんどくなってしまいます。
ゲーム感覚で勉強する習慣づけ
タイマーを使って時間制限したり、ハビットトラッカーを使って達成感を味わうようにするなど、ちょっとした仕掛けなどを使って宿題を楽しめる環境づくりも大切です。
親も一緒に勉強する
ふりでもいいので、親も本を広げたり何かノートに書き留めたりと一緒に勉強してる雰囲気を作りましょう。
子供って親がやってることをマネしたがります。
特に夏休みなど毎朝同じ時間に一斉に机に向かう習慣をつけておくと、将来の勉強の習慣作りに役立ちます。
まとめ
- 宿題をなかなかしないのは、宿題が楽しくないから。
- 宿題が楽しくないのは、消しゴムでぐちゃぐちゃになるから。
そんな意外な原因で宿題が終わらなかった我が家。
消しゴムだけがすべて悪いわけではないですが、消しゴム問題が解決したことで「私にも、できる」といった感覚を経験してくれたのは良かったと思っています。
少しづつでも「できた」経験を増やしてスムーズに宿題をするために、身近な文房具から見直してみませんか。
子供が宿題をしないのもうほっとくかと考える前に、ぜひ試してみてください。